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care-eco's magazine

2022/02/03

【みんなどうしてる?】嚥下食の作り方(1)

食事は生きていくのに必須であると共に、生活の楽しみでもありますよね。 


ただ、ご年齢を重ねたり、ご病気をお持ちだったりすると、どうしても飲み込みの力(嚥下機能と言います)が衰えてしまいます。


その結果、食べ物をむせやすくなってしまい、ちっ息や誤嚥性肺炎を起こす原因となります。


そのため、まずは飲み込みの力を保つことがとても重要です

参考記事:鍛えよう!飲み込みの力


それでも飲み込みの力が落ちてしまった時には、食べ物を食べやすくするように工夫することで食べ物が安全に食べられます。

これを「嚥下食」といいます。

とはいえ、食事は毎日のことですから、嚥下食を準備するのも大変なことですよね。

そこで、ご自宅でできる少しでも手軽に嚥下食が準備できる方法を複数回にわけてご紹介したいと思います。


■作りおきして冷凍しておく

お母様をご自宅で介護されていたCare Livingさん。


丁寧に嚥下食を作られており、一見手間がかかりそうですが、一度にたくさん作っておいて冷凍するというのは効率的で良いですね。

あとは、食べるときに牛乳でのばすというのも、味がクリーミーになるだけでなく、エネルギーやタンパク質も取れて良さそうです。

さらに、野菜に含まれているビタミン類の吸収も良くなります。

飲み込みの力が落ちている方にとっては、エネルギーやタンパク質は、飲み込みの力を維持・回復させるためにも大切な栄養素です。

卵を混ぜたりするのも良いでしょう。

エネルギーを手軽にとるためには、アイス、プリン、キャラメルといった高カロリーなデザートを添えても良いと思います。


次回も、ご自宅でできる嚥下食の工夫をご紹介します。

お楽しみに!

監修:栄養ケアステーションちょぼ

<続く>


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安間 章裕(アンマ アキヒロ)
日本内科学会認定総合内科専門医・日本感染症学会認定専門医
2010年 浜松医科大学医学部卒業。亀田総合病院総合診療科、感染症科での研鑽を経て、茨城で在宅医療の立ち上げを行う。その後、地元である静岡県で感染症業務、在宅医療に携わっている。