在宅お役立ち情報

care-eco's magazine

2021/07/01

【寄稿記事】脱水に注意!

今年も7月に入りましたが、 みなさま、お元気にお過ごしでしょうか? 
認定栄養ケア・ステーション ちょぼ代表の管理栄養士、桒原理江と申します。

すっきりしない天気が続きますが、梅雨があけるとまた暑い夏が到来します。
今回は、体温調整をしたり酸素や栄養素を全身に運んだり、老廃物を身体の外に 出したり、代謝などの重要な役割を担っている水分についてご紹介いたします。 

脱水にならないように注意しましょう!

1日に必要な水分量

1日に体から出る水分(体重60kgのとき)
・尿や便        1600ml
・吐く息に含まれる水分 400ml
・皮膚からの蒸発    500ml
・合計         2500ml

1日に体に入る水分
・食事      1000ml
(意識していませんが、 食べ物からも水分を摂っています。)
・代謝水     300ml
(体内で自然に作られる水分です。)
・飲み水    1200ml
・合計     2500ml

以上から、入る水分と出る水分を等しくするには、飲み水として1日に1200ml程度が必要なことが分かります。 

お酒やカフェイン、カリウムが多い飲み物は利尿作用があり、尿として排泄されてしまいます。
お茶だけでなく、利尿作用の少ないお水などをこまめに摂取することが大切です。

体重×25-35ml が水分摂取量の目安です。
また、皮膚からの蒸発など目に見えない水分を たくさん失っています。 汗をかいたときは更にプラス+! 
※水分制限のある方は主治医の指示に従ってください。

高齢者が水分不足になりやすいのは、なぜ?

以下のような原因が挙げられます。

◇ 喉が渇いたことに気が付きにくい。
◇ 飲んだり食べたりする量が減る。
◇ トイレが近くなると大変だからと水分を制限する。
◇ お水を溜めるタンクである筋肉量が少ない。
◇ 高血圧、糖尿病、精神疾患等のお薬を飲んでいる方が多い。

体重が3%以上減少すると軽度の脱水状態です。
脱水・熱中症予防のためにも、定期的に体重測定ができると良いです。
身体の水分が不足すると、微熱・口渇・尿量減少・汗減少・便秘・こむら返りなどの症状以外にも、食欲が低下することがあります! 
また、血が濃くドロドロになり、脳梗塞や心筋梗塞を招くこともあるのです!

どんな対策をしたらいい?

暑くて山盛りごはんが食べられない時には、スイカなど水分の多い果物や野菜、ゼリーを代わりに食べる等、食べられない時こそ水分は補えると良いです。
お薬を飲むときのお水の量を増やしてみるのも飲んでもらえる秘訣です。
1日に1500ml程度の水分をこまめに補給して、今年の暑い夏も元気に乗り切りましょう!
※水分制限のある方は主治医の指示に従ってください。

食事や栄養についての「困った!!」
「これでいいのかな...」は、こちらまで。
認定栄養ケア・ステーション ちょぼ

〒 431-3122
浜松市東区有玉南町1867-1 Dexi内
TEL : 050-5866-3767
FAX : 050-3588-2881
MAIL: chobo.care@gmail.com
代表 桒原理江(管理栄養士)
◆栄養相談
◆料理教室
◆栄養講座
◆施設利用者さんの栄養管理
◆栄養補助食品の受注販売
.....などなど!!
みなさまとできることを模索中です。お気軽にお問い合わせください!